建設現場でのネットワークカメラ活用の有効性
現場管理のリスクを減らすネットワークカメラシステム
建設現場での現場管理者の役割として、工事の進捗・精度・天候で左右される作業の施工内容を判断する為に、現場に出向き、状況を確認し作業内容を決定をするという行為を行っている方もいるかと思います。
しかし、降雨での土砂災害、落石による事故の危険性がある災害対策工事など行う現場や作業開始前に現場の状況を確認しなければならない場合などに管理者を現場に派遣することは事故のリスクが発生することに繋がります。そういった中、安全に危険を避け現場管理を行うために考案されたのが、ネットワークカメラによる現場管理という手法です。
有線LANネットワークカメラシステム
ネットワークカメラは事務所のネットワーク上にカメラを設置し、カメラの映像を同じネットワーク内のPCなどから閲覧ができるといったものが主流です。事務所のネットワークが他拠点と繫がっている(VPN)場合は他拠点からも映像をセキュアに確認することができます。
また同一ネットワーク内にレコーダを設置すれば、映像の記録をすることができるので、後で映像を確認しなおすことも可能です。レコーダの容量次第ですが、一般的なレコーダならカメラ数台の映像を1月以上残すことも可能です。セキュリティ上の安全面や映像を多く録画したいという方はこちらの方式が適しているかもしれません。
モバイルネットワークカメラシステム
もう一つのネットワークカメラの方式としてモバイルネットワークを活用したネットワークカメラシステムもあります。これはモバイルルータとWi-fi対応のネットワークカメラで構築するシステムで、ネットワークカメラはモバイルルータを介してインターネットに接続します。ネットワークカメラの映像はインターネットが繋がる環境ならどこでも、専用のサイトから確認することができます。
インターネットが繋がる環境ならどこでもどんな端末でもいいので、スマートフォン・タブレットからでもネットワークカメラの映像を確認することができます。なので移動中の電車内からスマホで、海外出張時にはホテルのWi-fiを使ってタブレット等、さまざまな方法で映像を確認することができます。
モバイルルータは携帯会社のキャリア網を使用するので、電波の届くところならどこでも使用できます。インターネット回線を引きづらい山間部の現場でも安心です。また、モバイルルータとネットワークカメラがセットであれば使えるので、移設が多い現場でも簡単に取り外し、次の現場に移動させることができます。移設が多い現場にはモバイルルータを使用したネットワークカメラ方式が適しているかもしれません。
どちらの方式も一長一短ですが、ネットワークカメラを導入することで管理・監視の効率化・安全化が図れるケースは多いようですし、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。